2025年2月4日
「噛むこと」で認知症、口臭歯周病予防、幸福感アップ
食事を「よく噛むこと」のメリット
「噛むこと」には多くのメリットがあります。なぜなら、「噛むこと」はその気になれば誰でも簡単にできることなのに、その人の一生を決めてしまうくらい重要だから。(少し大げさですが・・・)
噛むと、歯周病も減って、認知症も改善します。おまけに、噛むというリズム運動でセロトニンという幸せ物質が脳内に増えて、ゆったりした気分になり鬱状態を改善できるたけでなく、欲望の暴走を止めてくれる効果もあります。
誘惑に負けない食事方法
ケーキやお菓子の食べ過ぎ、お酒や甘い飲料の飲みすぎ、満腹まで食べないと満足できない、ギャンブルやゲーム依存などなど。
私たちの周りには誘惑がいっぱいです。欲望の暴走(実はドーパミンという神経伝達物質の暴走)が起こるのも仕方ないかもしれませんが・・・。
もし、改善したいと思うなら噛むことです。噛むことでセロトニン(幸せホルモン)が増えて、この暴走を抑えてくれる効果があるのです。ゆっくり噛むと幸せ気分になって、リラックスできると言われています。
また、よく噛んで唾液が出ると、IgAという免疫グロブリンやラクトフェリンという抗菌ペプチド(タンパク質の一種)、リゾチームという酵素も増えてきて、歯周病や口臭の原因となる口腔内の菌の繁殖を防ぐだけでなく、インフルエンザや新型コロナなどの感染からもカラダを守ることもできます。
その他にも、噛むという行為は、いろいろな筋肉(口の周りから首の周りの筋肉まで)を使い、その上口腔内の感覚(舌の繊細な感覚で、ちょっとの凸凹、食材の形、粘膜の乾燥度)を研ぎ澄ましながら食べることで、見て、匂って、触れる感覚つまり視覚、嗅覚、触覚が刺激され、脳の前頭前野という大脳皮質が活性化されます。
また、海馬(脳の一部)という記憶の司令塔も活性化されます。最近の研究で、噛むことが認知症予防にいいことが分かってきました。高齢社会にとっては、素晴らしい効果です!「噛む」という当たり前のことが、人間のさまざまな機能を活性化して、元気に年をとることができるって面白いですよね。だから、歯の数(噛むことができる)と認知症との関係も注目されているのです。
人間にとって「噛む」ということは消化・分解・吸収のスタートであると同時に、胃酸の分泌にも腸内フローラにも、認知症予防にも大きな影響を及ぼす重要なことなのです。
だから、元気に年をとるために自分の歯を大事にする。健康の原点は歯(口腔)のケアからという考え方には大賛成です。
無理なくゆっくりよく噛むことが出来る箸置き
無理なくゆっくりよく噛むことが出来る簡単アドバイス「箸置き」もおすすめです。つい早食いになる方、よく噛めない方は、「箸置き」を試してみてください。
余談ですが、プレジデント社から「箸置きダイエット」という本を出版しています。もしご興味がございましたら、ぜひご一読ください。
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