2025年2月4日
「何を食べるか」より「どう食べるか」消化・分解・吸収の大切さ
「何を食べるか」より「どう食べるか」消化・分解・吸収の大切さ
健康づくり、体調不良や症状改善のために多くの人が、食材に注目しています。「どんな食べ物が健康にいいのか。」「○○○という食材がいい。」「オーガニック野菜が安全で健康にいい。」などなど。でも、どんなに健康にいいと言われている食べ物でも、いくら有機農法の無農薬の野菜でも、食べ方が悪いと体内に吸収されずに便になって出ていってしまいます。
もちろん、体内に吸収されていなければ細胞には届きませんから健康改善効果もありません。食べたものが栄養素として体内に吸収されて細胞に届くための初めの一歩が咀嚼(噛むこと)なのです。噛むことからスタートして、食べたものが腸から吸収されるまでを「消化・分解・吸収プロセス」と呼び、健康づくりには欠くことができません。食べ物を口にいれて、胃に流し込めば、吸収されて血となり肉となり・・・とはいかないのです。
食べたものが体内に吸収されるには
①咀嚼(噛む)
②胃の中で溶かされ
③消化分解酵素が働いてバラバラに吸収できる形にして
④やっと腸から吸収
なかなか長い道のりです。
もう少し詳しく見てみると、噛むことで食物をコナゴナにし、唾液とともにトロトロの状態になって初めて飲み込むことができます。また噛むことで胃の中では胃液が分泌され消化分解の準備が進行します。そこにトロトロになった食物が入り、胃液の中の胃酸(塩酸)が食物をドロドロに溶かします。ここで初めてペプシンというタンパク分解酵素が働いて、お肉や魚や大豆に含まれるタンパク質がアミノ酸に分解されバラバラになります。ドロドロ、バラバラになって吸収されやすい形になった食物が十二指腸から小腸に運ばれ、さらに脂肪分解酵素、炭水化物分解酵素によって食物のいろいろな成分がもっと吸収されやすい形になり、小腸、大腸から必要な栄養素が吸収されて、初めて細胞に届けられることになります。
これが「何を食べるかよりも、どう食べるかがもっと大切」ということの本質です。その第一歩が「噛む」ことなのです。「噛む食べ方」の実践に「箸置き」がとても有効です。箸置きをすることで、自然とゆっくりよく噛むことが出来るようになりますので、一度試してみてください。
余談ですが、プレジデント社から「箸置きダイエット」という本を出版しています。もしご興味がございましたら、ぜひご一読ください。
「箸置きダイエット」(プレジデント社):
https://presidentstore.jp/item/002418.html
箸置きの方法解説
■箸置きのやり方動画■
【超簡単‼誰でも出来る食事ダイエット】医学博士推奨 箸置きの効果とやり方
https://youtu.be/q4t1fycNlfE
やり方は、いたって簡単。食事のときに箸置きを使うだけです。ご飯やおかずを一口分、口にいれたら、お箸を置く。フォークやスプーンも一緒。口の中が空になってから、次のゴハンやおかずを口に入れるようにします。食べたものが残っているうちにお箸を持った時は、必ずお箸を置くようにしてみてください。
この箸置きという簡単な行動を繰り返すだけで、ゆっくりよく噛めるようになり、よく噛むことで消化、分解、吸収が促進されます。
さらに、ゆっくり食べると満腹感を感じやすくなることで自然と腹八分になり、ダイエットや食べ過ぎ防止にもオススメです。今日からまずは箸置きをすることから始めてください。