2025年2月13日

日本の睡眠満足度と不眠の現状

日本人の睡眠満足度の低さ

日本人の不眠の現状をご存知でしょうか?   なんと3000万人(日本人成人の約40%)が睡眠に満足していないという報告があります。   例えば、なかなか寝付けない。夜中に何回も目覚める、眠りが浅くちょっとした物音で目覚めてしまう、朝目覚めが悪い、朝早く目覚めると眠れない(早朝覚醒)。最近よく耳にする、無呼吸症候群が原因で不眠のある方も300万人(不眠の10%)と推定され、寝ているときに呼吸が止まってうまく酸素を取り入れることができず、脳細胞が酸欠になり、深い眠りにつくことができません。   だから、脳細胞はじめ肝臓や腎臓など皆さんの60兆個(※1)の細胞が寝ている間に十分な休息が取れず、不具合の修理も細胞の中のゴミの掃除もできません。 ※1 細胞の推定数は60兆個、37兆個など諸説ありますが、ここでは60兆個と記しております。要は非常に多くの細胞によりカラダが構成されており、その細胞の状態が健康維持には非常に重要であると考えてください   そのため朝起きたときに、すでにカラダがだるく、気分も今一つ、昼仕事中に眠たくなったり、車の運転中につい居眠りをしてしまったりと、命の危険な状況まで起こります。肥満が無呼吸症候群の大きな原因である事は間違いありませんので、他のコラムで話している肥満対策も「いい睡眠」につながる大切な取り組みです。   いかがですか?不眠の症状、みなさんも心当たりがありませんか? 睡眠に満足していないのに「まぁ仕方がないか」と諦めるのはまだ早すぎます。睡眠は私たちが日中起きている時に質の高い生活を送るためには必須です。良質な睡眠が得られないと、日常生活にもいろいろと支障がでてくるものです。心当たりのある方は、今一度、睡眠科学の基礎を学んで、質の高い睡眠と質の高い生活を目指してみませんか?   日本人の多くが、満足のいく睡眠を諦めているのは、睡眠科学への無知が大きな原因かもしれません。いい睡眠を得る方法がわかれば、実践することはそう難しいことではありません。   「よい睡眠」を獲得するには以下のような睡眠の知識と日常生活での実践が必要です。 ・睡眠と深部体温(脳や臓器などの体の内部の温度)の深い関係 ・睡眠にはメラトニン(睡眠や覚醒のリズムを調節するホルモン)が必須 ・睡眠に必須のメラトニン生成にはアミノ酸が必須 ・睡眠時の自律神経(副交感神経)の動き 睡眠コラムでは、簡単なセルフケアの方法をご紹介しています。よい睡眠の為に是非一度チェックしてください。