2025年2月4日
腸内細菌100兆個の大切な役割
腸内細菌100兆個の役割とは
今日は私たちの健康を支える腸内細菌のお話です。
人が元気でいるためには腸内環境が大切であることは、いまや常識になっています。そのためには腸内細菌(特に善玉菌)が元気に増えてくれることが必要です。では、私たちの腸内にどれくらいの腸内細菌が住んでいるのか?なんと100兆個、カラダの細胞数60兆個(※1)より多いのです。そして種類は1000種類以上もいるといわれています。
※1 細胞の推定数は60兆個、37兆個など諸説ありますが、ここでは60兆個と記しております。要は非常に多くの細胞によりカラダが構成されており、その細胞の状態が健康維持には非常に重要であると考えてください
私たちの健康を支える腸内細菌、感じていますか?かわいがっていますか?大切にしていますか?腸内細菌の重要性は、テレビや健康雑誌の特集でご存知の方も多いと思いますが、小腸や大腸の腸内細菌が元気でいることは、私たちにとってどれくらい大切なのか。
仮に腸内細菌がすべていなくなると私たちはどうなるのか。腸内細菌がすべて死んでいなくなると、実は私たちも生きていけません。いっしょに死んでしまうのです。それくらい、腸内細菌は私たちにとって必要不可欠な存在なのです。
この私たちの健康を支えている、いや、命を支えていると言ってもいい100兆個の腸内細菌に元気でいてもらうためには、やはり、腸内細菌にも彼らの好きな食事を届けなければなりません。
腸内細菌の好きな食事は何かというと、食物繊維とオリゴ糖です。これを届けてあげないと腸内細菌は食料不足で元気がなくなってしまい、最後には餓死してしまいます。だから、インスタント食品やお菓子、スイーツばかり食べていると腸内細菌は飢餓で苦しんでいることになり、その結果、下痢や便秘、腹痛が起こります。
腸内細菌を増やす食事とは
善玉の腸内細菌が増える腸内環境をつくってくれるのが伝統的な日本食です。ご飯に具だくさんのお味噌汁(豆腐、あぶら揚げ、わかめ、キャベツ、キノコ、人参など)、納豆、ぬか漬けなどの発酵食品も腸内細菌が喜ぶ食材です。
私たちと共存している100兆個の腸内細菌の存在を感じながら、感謝して、かわいがるために伝統的な日本食、発酵食品、食物繊維、オリゴ糖を意識して食べてください。